痛風初期症状

長期の出張や旅行先での注意点

痛風の治療の大事なポイントは、薬を飲んで尿酸値をコントロールすることです。薬をやめると、1週間ほどで尿酸値が上がり始めて元に戻ってしまうため、一生、飲みつづける必要があります。

薬物療法をしている人は必ず薬を持っていく

旅行・飛行機
痛風発作が旅先で起こるケースは珍しくありません。旅行中は、日常の緊張から解放されて気がゆるみ、暴飲暴食をしてしまいがちです。また、睡眠不足や疲労、旅の緊張などが原因となって発作を招くことがあります。出張や旅行のときでも、食事は極力なるべく規則正しくとってください。メニューを選べるときは、低カロリーで栄養の豊富な和食を選ぶようにします。お酒は控え、特に、プリン体の多いビ-ルは飲みすぎないようにしてください。痛風の薬物療法を受けている人は、必ず薬を持っていき、医師の指示どおりに飲みつづけてください。痛風の発作に備え、非ステロイド系抗炎症薬を用意して行きましょう。少しでも発作の予兆を感じたら、コルヒチンを1錠服用する方法もあります。それでも発作が起こってしまった場合は、非ステロイド系抗炎症薬を1日3回、1錠ずつ服用し、安静にします。旅先では何が起こるかわからないので、薬は少し多めに持っていくとよいでしょう。長期の出張や海外旅行の場合は、必ず事前に主治医と相談し、指示に従ってください。合併症を起こしているなど病状によっては、ドクターストップがかかることもあります。

海外旅行中に病気になったとき

痛風の治療を受けている人は、旅行の期間や旅行する国について主治医に話し、薬を余分に持っていきます。海外旅行は、時差による体のリズムの乱れや、慣れない環境によるストレスのために、体調をくずしやすくなります。かぜ薬や胃腸薬、鎮痛薬などを持参します。その場合、できるだけ錠剤を選びます。世界でも、安い診療費で治療を受けられる国は、健康保険制度が完備している日本だけです。たとえば、自費診療のアメリカで盲腸の手術を受けると、日本の約6倍以上にあたる190万円近くがかかります。突発的にかかる病気のことを考えると、海外旅行保険などに入っておくのが無難です。