痛風初期症状

メタボリックシンドローム時の食生活

メタボリックシンドロームは、痛風や糖尿病などの生活習慣病の多くが、代謝の異常という共通の原因によって発症することを明らかにしました。食生活の改善が大きなポイントです。

栄養バランスのよい食事

栄養バランスのよい食事
メタボリックシンドロームは、肥満になって内臓に脂肪が蓄積され、脂肪細胞から分泌されるアディポカインやレプチンなどの生理活性物質のバランスがくずれ、脂質や糖質の代謝がうまく行われなくなる症状をいいます。ほうっておくと血糖値が上がって糖尿病になったり、尿酸が増えて高尿酸血症や痛風などの生活習慣病へと進みます。メタボリックシンドロームを解消するには、肥満の原因である運動不足を解消し、食べすぎなどの食生活を改善する必要があります。特に、不規則で栄養バランスの悪い食生活を改善することが、肥満解消の重要なカギになります。食生活を改善するには、

●朝・昼・晩の3食を欠かさず、規則正しい食事をする
●栄養のバランスのとれた食事をする


この2点が大切です。
3食をきちんと食べることは比較的楽に実行できますが、栄養バランスのとれた食事となると、食品の栄養成分など、ある程度栄養学の知識がなければメニューがつくれないことがネックになります。また、会社勤めをしていると、外食が増え、どうしても食事の時間が不規則になりがちです。特に中高年の男性は、食事を妻に任せっきりにしている人が多いので、食生活の改善といわれても、どこをどう改善してよいかわからないかもしれません。痛風の治療においても、メタボリックシンドロームと同様、食事療法が非常に重要です。治療を受けている人は、医師の食生活の指導に従って、栄養のバランスのよい、1日の総摂取カロリーがきちんと計算された食事をすることが重要です。

食生活の改善には「食事バランスガイド」を

メタポリックシンドロームは、「最近、おなかが出てきた」「ちょっと血圧か高い」「やや血糖値か高い」「中性脂肪値が少しだけ高い」など、「ほんの少し」のオーバーが招く疾患といってよいので、健康診断でメタボリックシンドロームと診断された人は、なるべく早く食生活をあらためる必要があります。栄養学の知識も、料理の経験もないという人は、「食事バランスガイド」(2005年、厚生労働省・農林水産省策定)を使用することをおすすめします。「食事バランスガイド」 では、エネルギーや量を計算しなくても、簡単に主食や副菜などのバランスのよい食べ方がわかるようになっています。「何を」「どれだけ」食べればよいのかを知るためのよい参考となるでしょう。